百貨店でアルバイト

学生の頃、関西地方のとある百貨店でアルバイトをしたことがある。自分の担当は主に特定のメーカーの洋服の検品や陳列などであった。どうしてもそこでアルバイトしたいというほどでもなく、たまたま夏休み前に大学の学生課に掲示されていた中で比較的時給が良かったので申し込んだのだった。給料はたしか900円ほどだったと思う。検品を行なっていたのはトラックで商品が搬入されてくる場所のそばの倉庫スペースで、真夏は本当に暑かった。何枚も重なっている服を間違えないように数えるという単純作業の連続で大変だったが、我慢しながら一生懸命に働いた。そんな中で唯一の楽しみは、お昼休みに百貨店の食堂に行けることだった。外部の食堂よりも割安でおいしいものが食べられた。残念ながら女性社員との交流とかそういったことは皆無だったが、時給がもらえて、おいしい食事にありつければ満足だった。自分が体験したのは、商品の数量に間違いがないか確認するということや、指示された場所に商品を運び並べるという風な全くの裏方の作業だったが、それでもひとつひとつきちんとこなすことが、お店の信頼やお客様の安心と満足につながっていくと思うので、地味でも単純でも早く正確にこなすことが大切なのだと考える。何よりもそれが基本なのだと思う。